縮毛矯正は美容室によって仕上がりがバラバラなのは、どうして!?
縮毛矯正を成功している人は何が違うのだろう、、、、今時の(最新)縮毛矯正と従来の縮毛矯正って何が違うの!?失敗しない縮毛矯正を知りたいな。
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失敗しない縮毛矯正とは一体どうすればいいか!?
ここでは、こんな疑問に答えます。
こんにちは、三鷹|美容室 『YVAN.』ハラグチです。
美容師歴16年、縮毛矯正を研究して10年、ここ1、2年でようやく世界でもトップクラスのレベルになってきました。
そんな僕が、縮毛矯正の違いとオススメの情報を公開します。
本記事の内容
- 【2021最新】失敗しない縮毛矯正を徹底解説
- 【失敗しない】縮毛矯正の全行程の重要箇所を教えます
- 縮毛矯正のよくある疑問を解消します(縮毛矯正はいつ落ちる?縮毛矯正をかけた日はシャンプー してOKなの!?など)
本記事は縮毛矯正(酸性ストレート)で有名な美容師が使っている手法と同じです。
数多くのサロンオリジナルの縮毛矯正が存在しますが、行われている重要な部分は共通しています。
- カウンセリング(毛髪診断)
- シャンプー
- ストレートパーマ剤(1剤)を塗布
- 放置→1剤の反応をチェック
- 流し(シャンプー&トリートメント)
- 髪を乾かす
- ヘアアイロンを当てていく
- ストレートパーマ剤(2剤)を塗布
- 仕上げ→完成!
まず①:縮毛矯正はカウセリング(毛髪診断)で全てが決まる!
美容室で縮毛矯正をする時に最も重要なのは、
「髪の毛の体力を見極めて、最も適したストレートパーマ剤を選ぶ(調合する)」こと。
なぜなら、『ストレートパーマ剤(1剤)=全ての原因』だからです。
つまり、「髪がチリチリになる→パーマ剤が原因」「クセが伸びなかった→パーマ剤が原因」「髪がツンツンになった→パーマ剤が原因」ということです。
他の原因で縮毛矯正が上手くいかなかったケースもあるが、パーマ剤以外が原因の場合、そのほとんどが「うっかりミス」や「間違った知識」である。
これらで想定しうるケースは、
- パーマ剤を流す際に必要以上に急いだ結果、パーマ剤の流し残しがあった。それに気が付かずに180℃のヘアアイロンを当てた。→えりあしがチリチリになった。
- ヘアアイロンで挟む髪の毛の量が多すぎて、アイロンの熱が内側に伝わっていなかった。→クセの伸びがイマイチだった。
- 濡れたままヘアアイロンをした方がクセが良く伸びるなどといった、間違った知識、都市伝説を信じている。→髪がゴワゴワになった。水蒸気で皮膚を火傷した。
もしかすると、この記事を読んでいる人達の中には似たような経験をされたことがある人もいるかもしれません。
しかし、美容師側の意見を言うと、「かなりレベルが低いミス」と言えます。これらは注意していれば全く起こらないミスです。
でも!!
それなのに!!!
現実に数多くの縮毛矯正の失敗は起こっています!!!
それは何故なのか!?
そのほとんどの美容師が起こしてしまっているのが、
「ストレートパーマ剤(1剤)と髪が不適合」が原因です。
Q.どうして美容室によって、縮毛矯正の仕上がりに差があるのは何故なのか?
A.実は、縮毛矯正の成功するか否かは、「始めのカウンセリング〜パーマの1剤塗布をする→流し」までに80%決まってしまいます。
ただ残りの20%しかないから、テキトーで良い、、、、わけではないです。その先の技術にこだわりを持って仕事する美容師は大好きですし、スタッフ達にも全ての技術にこだわりを持て!と教えています。
ですが、この縮毛矯正が上手くいくかどうかは、割と前半に決まるのも事実です。
どうして縮毛矯正の仕上がりに差があるのか?の答えは、、、、髪に適したパーマ剤を調合できているかどうか!失敗した縮毛矯正のほぼ100%がパーマ剤(1剤)の選択ミスです!!
(ただ、縮毛矯正の原理を「知らない」美容師と、「ただ知っているだけ」の美容師と、「理解している(理を解している)」美容師とでは、全く別物だということを覚えておきましょう。)
その②:縮毛矯正前に行うシャンプーの本当の意味(プレシャンプー)
プレシャンプーとは、カラーやパーマなどの前に行うシャンプーの事です。
カラーの場合はプレシャンプー無しということもあります。(頭皮の油分を残し、カラーの刺激から頭皮を守るため)
このプレシャンプー、実は大切な意味を持っているのです。
それは、、、『髪の毛が持っている本当の体力を知る』ことが出来るのです!
特に新規のお客様の場合、美容師側が知らない様々な履歴があり、乾いている時と濡れている時のギャップがある場合があるので、注意が必要。
最重要③:縮毛矯正の薬剤→ストレートパーマ剤(1剤)を塗布
①でもお伝えしましたが、、、
『ストレートパーマ剤(1剤)=全ての原因』
つまり、1剤が成功するために、失敗しないために、とっても重要である。ということです。
パーマ剤の調合については、以前に書いた記事をご参考ください
パーマ剤を塗布するポイント3つ
- 髪のダメージレベルに合わせて、薬を塗り分ける
- 塗布タイムを短縮する工夫と努力
- 前処理トリートメントには落とし穴が!
髪のダメージは根元と毛先で全然違う!
髪の毛は経年劣化します。肌のように回復機能(ターンオーバー)はありません。
ボブの人だと根元と毛先で、約3年分の差。
ロングの人だと6〜7年のダメージの差があるという事。
髪の毛の状態に合った薬剤を塗り分けましょう
塗布タイムは超重要!
パーマ剤は塗ったその時から作用が始まっています。1タッチ目と最後の塗った所、何分の差があるか、確認しておきましょう。
私は、あらかじめブロッキングを取っておく事をお勧めします。
前処理トリートメントは必要!?
トリートメントと聞くと、
「なんだか良さそう!」「トリートメントって髪が綺麗になるためにつけるんでしょ!」
と思いがちですが、ここに落とし穴が!!
縮毛矯正において、前処理トリートメントの役割は『パーマ剤の減力と、浸透の阻害です。』
一時的にダメージを回復した様に見せてしまうため、本来に髪の体力がわかりずらくなる恐れがあります。
髪の毛への栄養補給は『中間処理&後処理』で行うと効果あり⭕️
*トリートメントによっては効果的なものもあります。
間違ってない!?④:縮毛矯正の薬剤の放置時間とチェックの方法
意外と間違った縮毛矯正のチェックをしている美容師が多いです。
自分も間違った方法を先輩から教わっていました。
というか、一昔前の美容師にとってはコレが正しい縮毛矯正のチェックだったのです。
それは、、、、、、
軟化チェック です。
軟化している=パーマがかかった ❌ という間違った知識を世の中の美容師全員が持っていました。(少なくとも自分も10年以上信じていました。)
正しい縮毛矯正の知識はこうです。
- 髪の毛が軟化した状態は、「髪の体力を奪ってしまった」という事。過度の軟化がチリチリやツンツンの原因である
- そもそも、軟化=パーマではない。
- 「軟化してしまっていないか」と「適正に還元(*作用)しているか」をチェックする
- 適正還元かどうかは、あらかじめロッドを巻いておくとわかりやすい。
- スーパーハード系のパーマ剤の方がクセが伸びるわけではない。
- 放置時間は最低15分はかかる。場合によっては40〜50分おく事もあるくらい。
あなたの認識はあっていましたか??
知らない人が多い!?⑤:縮毛矯正の薬剤流しと中間処理トリートメント
パーマ剤の1剤を流す時に、ただお湯で流すだけの人、、、、、実はめっちゃ損してます。。。
まず、お湯でしっかり流す。これは常識だと思います。
で、優しくシャンプーをします。← したほうが望ましい。ではなく、、、必ずシャンプーします。(ガシガシシャンプー 禁止❗️)
そして、PPT系、コラーゲン系のトリートメントをチェンジリンスしながらつけます。
パーマ1剤流しにシャンプー &トリートメントをした方が良い理由
- パーマ剤には油性の成分も含まれており、お湯で流しただけでは落ちていない事がある
- シャンプー には汚れを落とす効果と、髪の毛全体にマイナスイオンを帯びさせる効果もあるので、トリートメントの吸着を良くする(トリートメントはプラスイオンを持っている)
- 1剤の効果で、髪の毛に栄養が入りやすい状態になっているので、髪の補修はこのタイミングがベスト!
天国と地獄!?⑥:髪を乾かす時の注意点はコレ!
ここまでとっても丁寧にしてきたのに、ここで間違えると残念なことが起こります。
それは、、、、、、、、ピュアオイルをつけてしまう事です!
髪を乾かす前につけるヘアオイルの成分によって全然違うのです!!
えっ!ヘアオイル同士でそんなに違いがあるの!?
ヘアオイルには大きく分けて2つ。
「天然オイル100%のピュアオイル」と「オイルと油性シリコンなどとの混合」の2つあります。
ドライヤー前、ヘアアイロン前につけて良いのは、後者のオイルです。
特に良いのは、『エルカラクトン』という成分が入っているものが良いです。
エルカラクトン
熱を味方に毛髪表面に結合
オススメのヘアオイルをご紹介しておきます。
オレンジコスメ の 『ceno LATOMA OIL』 セノラトマ オイル
サンコール の 『R-1 ボタニエンス ストレートヘアオイル モイスト』
逆にピュアオイルの場合、
髪の毛を180℃の油でカラッと揚げてしまっている様なもの。
当然、髪の毛はタンパク質なので、硬くなってしまいます。(タンパク変性と言います)
気をつけましょう!!
代表的なピュアオイルは「N.ポリッシュオイル」「Moii レディアブソリュートオイル」など
これらは、ツヤツヤさせたスタイリングに向いているオイルです。
オシャレなスタイリングができますが、使い道をお間違えなく!!
えっ!実は知らない!?⑦:縮毛矯正でヘアアイロンをする本当の意味とは!?
皆さん、縮毛矯正はヘアアイロンで クセを伸ばしている と思っていませんか!?
そこの美容師さん! 良かれと思って、髪の毛をヘアアイロンでグイグイ引っ張っていませんか!?
それ、、、実は、違います。
縮毛矯正のヘアアイロンで最も大切なのは、、
『水分を飛ばす』 です!!
特に酸性ストレートの場合、この「水分を飛ばす」という感覚が大切になってきます。
ヘアアイロンをすると水蒸気の煙が出ますが、それが正しいです。
(パネルが厚すぎると、水蒸気が出ないので、NG!)
*ヘアアイロンの温度は必ず180℃
*ヘアアイロンのプレス感は「お客様の首が曲がらないくらい」
*パネルの厚さは髪の毛の量にもよるが、1cm~1,5cmくらい。(薄すぎず、厚すぎず)
*酸性ストレートは「熱を置くイメージ」でやってます。
*首やもみあげ付近は皮膚が伸びやすいです。火傷に注意!(年齢が上がると更に伸びやすいので、注意)
これで完成!⑧:縮毛矯正の2剤って、2種類あるって知ってた!?
縮毛矯正だけでなく、デジタルパーマや水パーマなどは「1剤」と「2剤」が必ずあります。
1剤は③や別の記事でも紹介した様に、有効成分がたくさんあり、それらを調合する事で、一人一人にあったパーマ剤を作ります。
では、パーマの2剤はというと、
『過酸化水素水』と『ブロム酸』の2種類です。
では、この2種類の違いを説明します。
•酸化にかかる時間は早く、1〜10分
•長時間放置(25分以上)は酸化超過となって、髪の毛が固くなる恐れがある
•アルカリ域で活動が活発になる(ブロム酸は酸性域が活発)
•EU(ヨーロッパ)ではパーマの2剤といえば、過酸化水素!(水に還るため、環境に優しいから)
•酸化にかかる時間は、基本15分
•短時間放置(10分以下)は酸化不足となって、パーマが落ちる恐れがある
•酸性域で活動が活発になる
•EU(ヨーロッパ)ではブロム酸の使用は禁じられている。
私自身の使い分けのポイントは『タイム管理』です。
要するに、お客様が待たない方を選択しています。(結果、過酸化水素水の方が頻度高めです)
正直な意見をいうと、仕上がりにどちらも大差ありません。
(はじめのうちは、アルカリ域は過酸化水素水で、酸性域はブロム酸にしていましたが、、
どちらも規定の放置時間おけば、問題なく仕上がります)
それホント!?⑨:縮毛矯正をしたその日はシャンプー しない方がいい!?
美容室の終わり際に、
縮毛矯正が落ちるといけないから、今日は1日、シャンプー しないでくださいねー。
と言われる事があると思います。
ほんとうにシャンプーしない方が良いと思っている美容師は結構いると思います。
でも、コレは間違った知識です。
シャンプー したくらいで落ちてしまう縮毛矯正は、元々、上手くかかっていない って事です。
基本、一度縮毛矯正した箇所はずっと縮毛矯正がかかっています。
ただ、縮毛矯正したばかりの髪の毛は、完全に安定していないことも事実あります。(ただ、シャンプー くらいでは落ちない)
万が一のリスクがあるとすれば、髪の毛が濡れたまま、強く引っ張ってしまったり、強く擦ったりするのはNGです。
それは、髪の毛がパーマ2剤で酸化するのは約70〜80%くらいと言われています。
その酸化不足の状態で、ダメージを受けやすい状態(濡れた状態)で強い衝撃があると、縮毛矯正にも影響があるかもしれません。
縮毛矯正した日にシャンプー してもOKですが、濡れたまま寝るのはNGです!
最後に:縮毛矯正は全然怖くない!絶対失敗しない縮毛矯正と言い切れますか?
お客様向けに、、、、、
縮毛矯正に対して、失敗してしまうリスクがあるイメージがある方も多いと思います。
その失敗の中にも様々なパターンがあります。
まずは相談、カウンセリングをされてみてはいかがでしょうか?
サラサラの髪の毛は貴方の人生を素敵に変えてしまうかもしれませんよ!!
美容師向けに、、、、、
今や技術もケミカルも、かなり進化が進みました。
古い考え方から抜け出さないと確実に時代に取り残されます。
縮毛矯正、パーマ技術において、還元とph値、アルカリを自在に使いこなすと、めちゃくちゃ仕事が楽しくなります!!
一緒にお客様の笑顔を増やしましょう!!
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