キレイな髪を育てていく基本は『シャンプー』です。
いくら良いトリートメントを使ったり、髪に合うヘアオイルを使ったり、良いドライヤーを使ったとしても、『シャンプー』が粗悪だった場合、その努力は無駄になってしまっていると言っても過言ではないです。
もちろん良いトリートメントやヘアオイルを使うと、髪に付けたその時は良いですが、半年後、1年後に良い結果にしたければ、間違いなく『シャンプー』が大切になってきます。
ただ、今回のブログは 良いシャンプー=自分に合うシャンプー では無いという話です。
- 良いシャンプーとは?悪いシャンプーとは?
- 自分に合うシャンプーとは?
の2つの話しをしていきます。
まず、『良いシャンプー』と『悪いシャンプー』の見極め方の話しです。
シャンプーにとって1番重要なのは『洗浄成分』です。
いくら洗浄成分以外の保湿成分などで補ったところで、洗浄成分が悪いと全く意味が無いと言って良いでしょう。
- 良い洗浄剤=皮膚刺激が少なく、安全性も高い。脱脂力も適度。髪へのコンディショニング効果もある。
- 悪い洗浄剤=皮膚や粘膜への刺激が強い。肌トラブルの原因になったり、脱脂力が強すぎて髪と頭皮に乾燥を招く
他の保湿成分で補ったとしても、この事実は変わりません。
洗浄成分を知る方法は簡単です。裏面を見ると必ず「内容成分」が書かれているので、それを見れば買う前に一体どんなシャンプーなのか大方判断できます。
シャンプー剤の中に最も多く配合されているもの、それは『水』です。
大切なのはこの後の2〜4、5番目です。
実はシャンプーの洗浄剤というのは非常に種類が沢山あり、それぞれ特徴が異なります。
洗浄成分の種類
アミノ酸系
洗浄力は全体的に低く泡立ちが良くないものが多いが、皮膚への刺激が少なく安全性の高い洗浄成分。
髪の毛に近い成分で出来ていて、数ある洗浄成分の中でも非常に頭皮や髪の毛に優しい。
ベタイン系(両性界面活性剤)
陽イオン(カチオン)と陰イオン(アニオン)両方の成文の特徴を持つ洗浄剤。
両性というのは、汚れを引き離す力と、髪を補修する引き寄せる力が一緒になっているもの。
髪や頭皮の汚れを落としつつ、髪の毛に対してコンディショニング能力があるので洗い上がりがまとまりやすい。
タウリン系
皮膚に対して低刺激なものが多く安全性も高い。洗浄力が弱く、泡立ちが良くないものが多いが、比較的高級なシャンプーに配合されることの多い洗浄成分。
PPT系
洗浄成分自体に毛髪補修能力を加えた成分。非常に高品質で、カラーやパーマをしている髪の毛にもおススメ。
洗浄成分の中では最高品質と言っても過言ではない。ただし原価が高いので、当然シャンプーの値段も上がる。
頭皮や髪への刺激も非常に少なく安全性が高い。
せっけん系
石鹸系は大きく分けて2通り。「酸性石鹸」か「アルカリ石鹸」かに別れます。
酸性石鹸はアルカリ石鹸に比べて刺激が少なく、アルカリ石鹸の場合は脱脂力も比較的強め。
石鹸系シャンプーはアトピーの人にも推奨されるという情報もあれば、強脱脂力で向かないという声も。
しかし化学成分や不純ものが少ないシャンプーが多く、一長一短。肌トラブルがある人は洗いすぎに注意。
高級アルコール系
”高級”なんて聞くと一見良さそうな印象を受けるが、石油由来で皮膚への刺激が強い物が多い。
基本的には避けた方が良い洗浄成分。硫酸ベースなものが多いです。
成分のコストが非常に安いため、値段を安く設定できるが、皮膚へのトラブルが非常に多い。
一週間に1回しか洗わない人など、よほど油分が非常に多い人には向いているかもしれないが、他の成分を使うことをお勧めする。
スルホコハク酸系
洗浄力は高級アルコール系洗浄剤とアミノ酸系の中間程度。比較的オイリー肌に向いているが、乾燥肌の人には向かない。
同時に髪もやや乾燥しやすくなる。
洗浄成分に『良い』『悪い』を言い切ってしまうのも、若干難しいのですが、
『悪い』の代表例をご紹介します。
- オレフィンスルホン酸Na
- ラウリル硫酸Na
- ラウリル硫酸TEA
- パレス-3硫酸Na
- カリ石けん素地
- スルホコハク酸(C12-C14)パレスー2Na←オイリー肌はOK
- ココイルサルコシンNa、K
『良い』の代表例をご紹介します。
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイル加水分解コラーゲンNa
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウレス-4カルボン酸Na
- ラウロイルシルクアミノ酸Na
- ココイルメチルアラニンNa
など、洗浄成分の数自体はかなり多く、本当はもっとあります。
商品のキャッチコピーや宣伝文句に惑わされること無く、裏に書いてある成分で判断することをオススメします。
自分に合ったシャンプーとは?
では、洗浄成分に悪いものが入ってなければOKなのか?
と、言われると、そうとも言い切れず、自分に合っているかどうかは、さらにもう1歩踏み込む必要があります。
それは、良い洗浄成分にも一つ一つに特徴がある!と言うことです。
例えば、同じアミノ酸系の洗浄成分でも
- ココイルメチルタウリンNa = サッパリした質感で、泡も比較的軽く、育毛や頭皮環境を整えるシャンプーに多い
- ココイルグルタミン酸TEA = しっとりした質感で、泡が比較的もっちりしており、ダメージヘア用やカラー毛用によく用いられる
など、特徴があると言うことです。
特徴によって得意な髪質や、仕上がりが異なってきます。
- ココイル加水分解コラーゲンNa = 洗浄成分に毛髪の補修効果を持たせたもの。高級な成分で、ダメージヘア用シャンプーに入っている
- ラウレス-4カルボン酸Na = 弱酸性せっけん系の洗浄成分。石鹸系ならではのサッパリした洗浄力を持つが皮膚刺激は弱く安全性が高い
なども、オススメの洗浄成分です。
人によってシャンプーに求めている効果が違うので、その人に合ったシャンプーというのが存在します。
洗浄成分はたくさん存在するので、自分に合ったシャンプーを見つけるのは大変です。
自分に合ったシャンプーに出会いたい!という方は、是非ご相談ください!!
YVAN. 代表 ハラグチ
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